2023-03-01から1ヶ月間の記事一覧

その557

この世界にはいくつもの系がある。構造のことだ。それはなぜか。すべてが相互反応するからだ。相互反応することそれ自体がアプリオリにあるとき、すべては系を持つ状況に落ち着くことになる。反応し合うことで、相互に相性の良し悪しによって系を生む集まり…

その556

物質の形状なり、そのありようを最終的に決定するのは自然だ。人の手が加わっていても、その手が最終的な結果を導き出すことはできない。この意味で自然は閉鎖していく力を持つのではないか。何かがあっても、ばらばらに散らばらない。散らばったようなもの…

その555

物質それ自体が空間であり、物質である空間は時間の経過の運動により変化していく。時間の経過といったことがエネルギーになり、物質は変化していく。なぜ物質は変化していくのか。その原因のひとつに時間の経過がある。時間の経過が物質を変化させていくこ…

その554

自己組織化の運動が起こっているとき、そこには確かな場ができている。場とは構造化された時空とひとまず考えることができる。構造化した時間と空間があることの意味とは何か。時間と空間は絶対的なものではない。動的な時間と空間は相互反応により構造化さ…

その553

交わっている。しかし、骨格がはっきりとあるものとしてのりんごがたとえばある。りんごにははっきりとその内部とその外部がある。しかし、外部と内部にはっきりと分かれているのではない。外部と内部を決定づけることとして骨格がある。むろん、構造と呼ん…

その552

存在の原因、つまり、それ自体があることが、他の何かと一切の関係がないことが原因となって、ありえていることが考えられる。何かと無関係だから、それ自体がある。関係を持つことになってしまえば、含まれてしまい、それ自体ではなくなる。それゆえに、何…

その551

知っているとは何か。いかなることか。関係していることであれば、そのすべてを知っているといってもいいのだろうか。精神のおいて捉えられていないからといって、その他のことを知らないのだろうか。知っているから、いや、知っているようにして、精神の外…

その550

何を知らないかについて知り得ることがあり、知り得ないことがある。何かを知らないとき、知らない何かがあるが、何について知らないのかまったく知らないとき、その知らない何かは精神とはつながっていない。物質的次元では、たとえまるで知らない何かであ…

その549

同一の現象を繰り返さない運動があるとき、その振る舞いとはこの世界においてカオスである。非構造的な運動は一度たりとも同じ振る舞いをしない。一刻、一刻とそのあり様がこの世界で更新されていく。カオスの運動は構造に含まれることがない。無軌道だ。軌…

その548

一切の構造を持つことのない運動があるなら、いや、実際にあったとしても、認識はできないのではないか。もしくは、人工的な知能なら、存在世界における私たちの精神だけでは捉えきれない現実を捉えてくれる可能性がある。あらゆる構造から解き放たれた運動…

その547

物質が運動するその状況はけしてカオスではない。その振る舞いは構造的である。すべてはそれ自体が属する領域のうちにあるのではないか。何であろうと、存在するもののすべてと関わっているのではないのではないか。何かが属する領域を存在するものの分だけ…

その545

認識それ自体が現実を切断するが、切断された現実がそれ自体で意味をもつのは、切断されたままではないからだ。切断された現実に変数を与えることでその現実は動く。動くから意味をもつ。動き続ける現実は変数それ自体の変動とともにある。そこに形式として…

その544

動きそれ自体はつねに複数ではないか。複数あるから動く。むろんそれは認識内において複数なのであって、認識を取っ払えば、複数も単数もない。あるがままある。あるがままあるものが単数のはずはない。かといって、複数というのでもない。複数は単数をもと…

その543

何かが何かになることがある。その原因はつねに複数ある。原因複数性が事物の根源にある。原因が単一であることなど、ありえないのではないか。何かがあるとき、それは何かが起こっていることを意味する。何が起こっているか、それ自体は単一のことではない…

その542

何かが何かであるのは、何かであるからであるが、その第一原因が何かの外部にある。何かであるとき、その第一原因は選択することがないことがある。選択することのない偶発的な第一原因のもとにある何かが第二原因である何かそれ自体の根拠をもとに何かであ…

その541

蒸発していく水はそれ自体としてゼロになる。液体がすべて気体となったとき、液体としての実在性はゼロだ。何かにつけ、刻々とその変化にあるが、それでもさしあたりそれ自体としての姿にある。ゼロとなるまでその姿にある。液体が液体であることは言語によ…