2023-04-01から1ヶ月間の記事一覧

その571

関係があるか、ないか。それは私たちの認識内においてのことで、いや、私たちが不在であっても、関係のあるなしがあるのではないか。なぜ関係があることがあって、関係がないことがあるのか。関係があるのを理解できるとしても、関係がないとは、つまり、関…

その570

同一の地平にあって、関係のないAとBがあるとする。同一の地平にあることの意味は共有していても、一切の関係を持つことがないAとBは、相互に触れ合ったとしても交わることがない。たとえば、そんな意味で関係がないことを述べることができる。 あるいは、A…

その569

透明な関係性とは何か。透明であることは、見ることができないことを意味する。いや、透明は透明として見える。しかし、透明で示された線は見えない。透明で示された線とは、私たちに見えないだけで、実際には確かにある。私たちにとって透明な線がこの世界…

その568

あらゆる言葉は存在を限定する。むろん、存在は限定的だ。無限ではない。際限がないとしても、一瞬のうちに無限があるのではない。果てしない運動が続くとしても、今この瞬間にその無限があるのではない。有限個あるなかでさらに何かが増加する。あるいは減…

その567

意味が同じとは何か。川という言葉の意味がいかにあるか。一つだけではないが、一つの意味がさまざまな異なった場で使われることがある。異なった場で使われる一つの意味は同一か。意味は言葉のうちで完結していない。言語超越的に意味がある。そのとき、意…

その566

1と2がそれぞれ同じ意味であるとき、1も2も、その内実における量が同一である。1が1であるときの1と、2が2であるときの2における、その内実のたとえば1と1はまったく同一の1である。2は同一の1と1からできている。完全に同じ意味の1と1か…

その565

そもそも1.2とは何か。1.2に特別な意味はない。1.4でも、1.5でもいい。1.2とは、1に0.2が加えられた状態と考えられるが、それだと、1がどんなものであるかがまず規定されたうえで、その1のうちの0.2分が1に加算されたことを意味す…

その564

0≠0.0の意味には、0が完全無。一切なにもないことを意味し、0.0は何もないのではなく、ないにはないが、確かにそのように認識されるが、そのなさが関わりにある世界の深層には何かが潜んでいるかもしれない。そんな状況を0.0は表している。 0.0の意…

その563

小数点以下、無限にゼロが続いていったとき、つまり、0.000000…に終わりがなく、ただひたすらゼロが続いていくとき、それは何も示されていないことを意味するのか。いや、ゼロが続いて増えていくことの意味とは、何かが深層で動いていることを意味する。数が…

その562

0.0000000・・・が続いていきさえすれば、最後に1がつかなくても、何かがあるのかないのか。小数点以下にずっとゼロが続いていっていること自体、何かが在ることの証左ではないか。つまり、運動がなされているから、小数点以下にゼロがずっと連なっていく。…

その561

何かがなくなった瞬間を有の側が所有しているとする。何かの完全消滅は、その痕跡を有の側が所有するとしたとき、いや、あらゆる消滅はその痕跡となり有の側にあるなら、この世界に完全消滅は一切実在しないことになる。世界のすべてはその痕跡の上に現れて…

その560

物質の運動は、相互作用による、その安定にある。構造を持つ物質は、その安定のことだ。自然とは、不規則な状況が規則的な安定に向かっていく、その運動にある。まずもって運動がある。それがいかなるものか。どのように運動しているか。運動それ自体が存在…

その559

運動が規則的なのか、完全に不規則なのか。それは、運動を完全に客観的に捉えなければ、判明しない。かりに純粋客観が神の視点からしか持つことができないとき、私たちは、不規則なような運動がほんとうに不規則かどうかを知り得ることができない。確証がど…

その558

構造化していない粒子があるとしても、構造として認識されていないだけの可能性がある。ランダムで、不規則な振る舞いをする粒子がそのようなランダムさを抱えているとしても、それが単に認識上での話にすぎず、かつ、その認識が現況における認識の限界であ…