2020-05-01から1ヶ月間の記事一覧

その4

個物は存在する。りんごはりんごである。りんご以外の何かとりんごは区分けされる。区分けが成立するのは形式の違いによるのではないか。りんごにはりんごの形式がある。りんごとはりんごの形式のことである。形式の持つ閉鎖系は時間を個別に抱えているので…

その3

流れである時間は停止を持たない。あらゆる存在が時間であり、事物の変容は時間の経過である。時間があるから世界がある。世界は時間である。それぞれの姿は時間から紡がれる形式ではないか。姿が変わるのは時間の流れによるところであり、個別の時間が個物…

その2

知性は常に限界状況にある。物質的な世界の広がりがどこまでか定かではないのは、認識対象がつねに動的である可能性を孕んでいるからだ。いつの世界のことについてなのかで、話が異なってくるのが現実のとき、私たちには知り得る世界の全体像がない。止まる…

言葉から言葉へ

「私はご飯を食べた。おいしかった。」といった文について考えてみる。そもそも、アウトプットされた文というものは、文語でも口語であっても、一語ずつ並べていかれるときに、一語ずつがその都度その語を自らで定義しながら紡がれているのではないかと。 私…