その238

 存在の流れのうちにあるこの身体は、その浮遊にあるといっても過言ではない。流れに浮かんだ実態ではないか。ふわりふわりと浮かんでいる。釣り合いのとれたところにいる。周囲で何が起こっているのか、それを言葉にして理解することはない。ただ存在しているといえば、そういえなくもない。調べれば、いくらか事実が明らかになる。どういった現象のうちにいるのか、それが明らかになる。とはいえ、それで存在していることの意味を汲み尽くせたのではない。