その619

 我々人類は誰もが世界に埋め込まれた実在であり、つまりは存在の一部である。我々は誰もが単に存在の一部であるということに過ぎないのではないか。存在のすべてと関係しているのではないのではないか。ある個人と関係のある物事と関係のない物事がある。そういった世界に誰もが生きているとき、我々人類においても、存在は誰しもにすべてが開かれて実在しているのではないのではないか。ある個人にとって関係のある領域があって、それは世界のすべてではない。私は世界を部分的に閉ざしている。誰もがそのような実在なのではないか。