世界を支配するとはどういう意味か。それがなんでもそれがあればそれは世界への影響となる。しかし、影響を与えるものは影響を受け取っている。すべては相互反応のはずだ。であれば、完全に何かを支配できる主体の実在とは何か。どんな意味を持っているのか。それ自体からまったく影響を受けることなく、完全に影響を与える側にある純粋な何か、それを神と呼ぶのだろうが、そのような何ものからも影響を受けない実態が実在するだろうか。実在するならそれはマクロにあるのではなく、極小の粒子ではないか。それ以上分割できない何かは何も影響を受けることがないのではないか。であれば、極小の粒子はそれ自体のありようが世界を支配していると言えまいか。
