その582

 仮に永遠に時間が続くとしても、その時間が次の瞬間を失うことなく実在していることを先回りして認識する主体はない。単に終わることのない時間が流れていると何かしらの主体が信じている。時間が永遠かどうかは信仰の問題ではない。その様にあればそのようにあるのみだ。あるようにしかない。仮に世界のすべてが終わるなら、それならそれでそのようにあったということに過ぎない。その意味は、問われようと問われまいと答えはひとつだ。起こるように起こることが起こる。認識がいかにあろうが関係がない。起こることが起こるように起こる。