その527

 生命には生命現象の向こうとの関わりがあるのか。何かが生命であるとき、始まりがあり終わりのある生命現象に向こうと生命は関係を持っているのか。つまり、生命とは生命である以上の存在であるといった意味を持ち、それゆえに、生命には始まりと終わりがあるようでいて、その事実を超越した実在として確かに存在している。そうであるとき、生命は生命であり、それ以上に存在である。むろん、世界にあるもののすべてが存在であり、生命はいうまでもなく存在である。生命を生命を超えた存在であるというのであれば、始まりがあり終わりのある生命とは別に、存在それ自体とはいかなる現象なのか。それを考えなければならない。生命ではない。非生命でもない。端的に、存在それ自体とは物質としていかなう振る舞いをするのか。