その526

 永遠は永遠であるが故に永遠である。永遠とは、その終わりのなさである。つまり、無限である。果てがない。いや、実在上において果てがあるなしの話ではない。この世界に終わりがあるかないか、それは、この世界に運動があるかないか、完全に運動が消え去ってしまうかどうかの話となる。運動ゼロの世界は実在し得ない。何かがあるのは動きながらある。その動きを生んでいるのがエネルギーであり、何かがあることとはつまり、エネルギーが姿を持っていることを意味するのではないか。エネルギーさえゼロにならなければ、この世界は永遠に続いていくが、その保証はどこにもないし、誰にも知ることはできない。なにせ永遠とは永遠のことだ。気が遠くなるどころの話ではない。終わりがないのだ。

 仮にこの世界が自然とイコールと考えたとき、いや、太陽を自然と感じることはありえることで、自然とは地球内部において閉じたことではないのではないか。この世界そのすべてが自然の現象として起こっていると考えてよいのではないか。そのとき、さまざまな自然の姿には終わりがある。永遠ではない。世界もいつしか終わって当然だ。