その447

 起こっていないことは謎以前の非存在でしかない。謎とは起こったことがどういったことだったかを考えることで、起こってもいないことは、事実として実在しないのだから、謎以前の話になる。謎ですらかない未来とは何か。観念的には明らかになっていることがある。つまり、構造や枠組みなどといったことは、明確なのだ。しかし、その中身がどうなるか。それは定かではない。どこかに行くことは決まっていても、そのどこをどうやって歩くか、それは歩いてみないとはっきりとしない。一歩ずつ明らかになっていく。