何かが起こるための順番は、AがBになることもあれば、BがAになることもあり、つねに片一方の方向へ流れて変化しているのではない。真逆もある。あるいは、可能性としてはCもある。もしくは、まったく起こったことのない現象が起こりうることもある。物質の運動は予測できる範疇と、そうでない範疇がある。予測できないことが起こるのもまた自然だが、それがそのように起こったことには合理的な理由があるかもしれない。明らかになるかどうかは別として、起こった現象にはやはりそれゆえの合理性があり、その原因がある。この自然世界はその因果に支えられることで実在しているのではないか。なぜ世界は秩序だっているのか。それは因果が支えているからではないか。起こる現象は因果によって組み立てられている。その順番がある。
