その430

 事実とはつまり、そのすべてが言葉になっていない。あることを感じているとき、それがいかに感じられているか、そのすべてが言葉になることはない。事実はだから、言葉を超えたところにある。そのように感じられていることはまさにそのように感じられているのであり、そのことを言葉にしきることはできるのか。できないとき、言葉になった感じ方とは何か。記号に置き換わった太陽だろうか。