その419

 ある現象が普遍だと考えられたとしても、それは限定的な可能性がつねにある。全体がほんとうに全体であるかどうか、それをどう捉えたらいいか。いったん全体を全体としたうえで論を進めていくことはありだ。つまり、どんな論もつねに仮定の話である。ではいつ、仮定が仮定でなくなるのか。仮定した状態で1000年が経過しても、その事実が実際に完全な事実であるとどうしたら証明し切れるだろうか。