その418

 かりに世界というものがとんでもなく大きくて、現在知っていることがごく僅かでしかない可能性について考えることは可能ではないか。全体の1%もわかっていないかもしれない。0.0001%だけわかっているかもしれない。いや、そもそも、確かにあるであろう世界の全体がどれほどの広がりにあるか、誰にも分からないのではないか。であればその時点で全体のどれだけをわかっているのか、その数値は明らかにならない。確かに全体はあるのだろうが、その全体がどれほどの広がりにあるか分からない時点で、現在知っていることがどれほどのことか、まったくわからない。