その148

 存在にとってのありのままとは、存在するすべてのことで、存在にとって、存在することはすべてがありのままであり、非存在的なことが存在することはない。存在だけが存在する。しかし、存在しない何かが存在するようになる。存在しない何かは存在しないが存在可能性としては存在する。どこにあるか。それは私たちの精神のうちにある。私たちの精神は実在し、実在する精神のうちに創造性があり、思い描くことはその精神のうちにある。存在のうちにある精神は存在の運動の流れのなかにはない。孤立した精神は存在の流れとは一線を画した状況にある。それゆえにか、存在の流れからすると異質な存在について考えることができるのか。存在可能性は物質的な存在ではないとき、その可能性が実在する場である精神は、非物質なのか。物質とは何か。