その477

 時間の経過がまずある。その速度があるのではないか。時間の経過速度により、地点Aから地点Bまでの距離には違いがある。地点Aから地点Bに向かうまでに存在する時間の経過のあいだに、その速度の変化がある。その変化量が均一ではない。つまり、地点Aから地点Bまでのあいだにある距離はどうしたところで、同一の地点Aから地点Bにおける話であっても、つねに異なっている。距離それ自体がその経過時間による変化量を持っている。時間の運動が距離における変化量の違いを生んでいる。