未来はすでに起こっているのだろうか。明日はすでに現在において起こっているのだろうか。現在の何かが明日の何かと関わっているなら、現在においてすでに未来は起こっている。起こっていることはすでに未来についてのことである可能性にある。いや、むしろ、いま起こっていることが純粋に今だけに関わっているということの方に無理がある。現在に起こっていることが加古や未来との関わりにある。加古や未来との関わりを持つからこそ、現在において何かが起こる。
何かが起こるためには起こるための広がりが必要とされる。過去のどこかと未来のどこかが現在のどこかで起こっていることとつながっている。つながっていることがいかにあるかについて、その法則がはっきりとある場合とそうではない無秩序もまた、事物の関連においてあるのではないか。存在はだから、秩序と無秩序を併せ持った姿にあるのではないか。
