その387

 現在において起こっている現象のあいまいさとは何か。認識内においてあいまいなだけなのか。認識しようとすれば、起こっていることがあいまいにしか捉えられないことを意味するのか。それとも、その自然においてあいまいなのか。その自然にとってあいまいであるとき、起こっていることに一貫性がないことを意味する。秩序だっていない。認識された結果において秩序だっていないのではなく、たとえば、一輪の花が咲いていれば、そのうちで起っていることがいくつかの断片でできていることを意味する。断片の寄せ集めが一輪の花を作っているとはなにか。ロゴスの次元ではなく、物質レベルにおけるその自然において断片的な現象が寄り集まって、一輪の花を作っているとき、一輪の花のうちではいかなることがおこっているのか。けしてバラバラなのではない。しかし、完全な結合にあるのではない。完全な結合にないから動いているのではないか。動くから一論の花はある。一続きの流れにあるのではないのが一輪の花かもしれない。いくつもの流れによってできあがっているのが一輪の花ではないか。