その216

 分からないことが分からないのではなく、認識できないことが分からないことがある。理解できないから分からないのではない。単純に存在することであっても、そして、理解できることであっても、その存在を認識できない。認識可能性がゼロの存在がある。存在はしているが認識が絶対にできない何かが圧倒的なほどあるのが私たちの実存である。