その583

 分からなさ、可能性の残存。それこそがまさに永劫普遍の真理ではないか。何かがいかにあるか、それは時が経てば変わるかもしれない。その可能性がある。かりに変わらないとしても、変わる可能性があること、あったことを認識主体である我々は考えざるを得ない。そうした習性にあることそれ自体が永劫普遍なのではないか。