その571

 それ以上にあることの意味をどこかで止める。いや、止まる。止まったところで成立するのが合理性ではないか。それ以上に意味はあるが、あるところでその意味の広がりが停止する。自然と停止した箇所において合理性がある。合理的であるかどうかは本来、理屈ではないのかもしれない。自然に起こっている現象に過ぎず、自然にそこで意味が止まったことで我々にとって合理的であるといったことになる。理屈で成し遂げるのではなく、自然の力に任せた状態で止まった意味。そこに合理性がある。