AとBが関係した結果、発生する現象は、AとBにおいて内的に閉ざされていると考えられるが、AとBは閉ざされているだけではない。開かれてもいる。解放系と閉鎖系が同時に存在するとき、何が起こっているか。つまりは、ただあること、そのように現象していると考えるべきではないか。ただあることがいかにあるか。開かれているだけではない。閉ざされてるだけではない。ゆきかう情報がただある。ゆきかう情報それ自体が結果ではないか。その結果を言葉に置き換えて文節化したとしても、実質は結局、ゆきかう情報があるだけで、いかにあるか、それは開かれているとか、閉ざされているとかといった文節化を拒絶してある。まったく同時に一瞬がある。その一瞬に解放系と閉鎖系がある。いや、解放系と閉鎖系以上の現象が起こっている。
