その667

 力は目に見えない状況にばかりあるのではない。何かがあれば、それには力が宿っている。エネルギーといってもいい。この世界ではエネルギーによる構造化が起こっている。この私もエネルギーを秘め、かつエネルギーを放つ実在だ。個体はそれ故にそれぞれが固有のエネルギー保存としての場ではないか。エネルギー保存場としての個体はエネルギーを保存する場として機能すると同時に、エネルギーのあり方を変換する場でもある。エネルギー保存であり、エネルギー変換としての場が個体の実在する意味の一端ではないか。