その326

 存在に余白はない。すべてというすべてがぎっしりと意味で詰まっている。意味のない何かは存在しない。意味の一切ない何か、それは無だ。無には意味がない。存在すれば何であっても意味がある。意味のない何か、それは存在しないのだから、無である。無はその意味を持たないことから存在し得ないと考えられないか。存在するためには意味がなければならない。意味があるから存在するのか。存在するから意味があるのか。それは知らない。考えてみたい。