その251

 それが正しければ真理であり、かつ、それがどうあろうと、存在がそのままそのようにあること自体、それは疑いようのないことであり、存在即真理であると言えないか。存在即真理とは、何かがそこにあることが真理を物語っているといった意味であり、それは言葉になる以前の状況でもある。言葉の姿で実在する真理とともに、非言語でも、それがそのようにあることは、仮に誰にも知られていないとしても、それは間違いのないことであり、真理である。存在の一切がそのようにしてあることに対して、何か疑いを挟むことはできない。あらゆる疑念とは関係のないところで、存在はそのすべてが絶対肯定された姿である。その姿は真理である。