その177

 意味とは何か。存在それ自体である以上の不可知な実質ではないか。在ることとともに、ないことも意味である。何かがないことも意味であるとき、何一つとしてないこともその意味をもつ。つまり、無は相応の意味を持っているのか。とかんがえたとき、一切が無となっても、無としての意味がある。であれば、存在の一切がなくても、意味だけはある。存在の一切がないは言い過ぎで、無といった意味は、物質が一切なくなっても、ある。意味は永遠に消え去らない。無としてある世界はその意味をもっている。