その130

 認識は関係性のうえで真である。私の認識は私と対照のあいだに生じた事実であり、その限りのおいては真である。認識対象に対して、いくつもの認識があること。いくつあっても、その関係性のうえで事実であるとき、それらいずれもが真であり、認識対照からただ一個の事実が導き出されることはない。